m.2 SSD エンクロージャー ~余ったSSDを外付け化~
先日投稿したKIOXIAのSSD 1TBをOSのインストールドライブ(一般的にはCドライブ)に変更したので、今まで使っていたIntel 760p 256GBが余ってしまいました。
そこで、760pを外付けのモバイル用高速SSDにしてしまおうということでSSDエンクロージャーを購入しました!
購入した商品はこちら
USB3.1Gen2(USB3.2Gen2)に対応しており、最大で10Gbps(Giga bit per second)の速度で通信できます。1バイトは8ビットなので10÷8で1.25GB/sの速度が出るということですね!
ここで注意してほしいことは、接続するPC側もUSB3.1Gen2(USB3.2Gen2)に対応していないと10Gbpsの速度は出ません。一般的に広く普及しているUSB3.0(USB3.1Gen1,USB3.2Gen1)は通信速度が5Gbpsなので、半分の速度しか出ません。
Macや最近のノートPCで搭載されることの多いThunderbolt3はUSB3.1Gen2(USB3.2Gen2)もサポートしているので10Gbps出ますので安心してください!
余談ですが、Thunderbolt3対応の外付けSSDエンクロージャーもあるのですが値段が圧倒的に高いです。その代わりに速度は最大32Gbps出ます。(Thunderbolt3の最大通信速度は40Gbpsですが、一般的なm.2 NVMe SSDはPCIe Gen3 x4接続なのでSSD側の制限で最大32Gbpsになります。)
速度比較
今回はWindows10(自作PC,Surface Pro X)とMac OS(MBP 15inch late2016 ノンカスタム)で比較したいと思います!
ベンチマークソフトはそれぞれ自作PCはCrystalDiskMark 7.0.0 x64、Surface Pro XはCrystalDiskMark 7.0.0 Arm64、MBPはAmorphousDiskMark 2.5.5を使用しました。
※測定項目は設定の自由度が少なかったMBPを基準にCrystalDiskMark 7.0.0の設定をデフォルトから変更しています。
読み出し速度[MB/s] | SEQ1M Q16T1 | SEQ1M Q1T1 | SEQ128K Q32T1 | RAND4K Q8T1 | RAND4K Q1T1 |
---|---|---|---|---|---|
自作PC(10Gbps)※1※2 | 927.38 | 920.35 | – | 241.15 | 42.78 |
自作PC(5Gbps)※1※3 | 454.70 | 420.06 | – | 177.57 | 35.51 |
Surface Pro X※2 | 685.97 | 547.57 | – | 89.29 | 15.22 |
MacBook Pro 15inch late2016※4 | – | 836.43 | 536.39 | 25.61 | 25.62 |
書き込み速度[MB/s] | SEQ1M Q16T1 | SEQ1M Q1T1 | SEQ128K Q32T1 | RAND4K Q8T1 | RAND4K Q1T1 |
---|---|---|---|---|---|
自作PC(10Gbps)※1※2 | 1007.97 | 849.95 | – | 274.69 | 64.03 |
自作PC(5Gbps)※1※3 | 452.59 | 415.64 | – | 199.12 | 40.22 |
Surface Pro X※2 | 675.05 | 556.51 | – | 94.60 | 20.04 |
MacBook Pro 15inch late2016※4 | – | 789.28 | 421.32 | 136.09 | 155.07 |
カラムの説明はこちら
やはり一番性能が出るのはデスクトップPCですね!USBポートの違いでSEQ性能はおおよそ半分となっており理論値に近い値になっていることがわかります。
SurfaceのUSBポートはUSB3.1 Gen2なのにフルの性能が出ていません。これはCPU性能やOSがArm64であることが関係しているのでしょうか?625MB/s以上出ているのでUSB3.1 Gen1ではないことは確かなのですが、なぜでしょう?
MBPではよくわからない挙動をしていますが、ぼくにはよくわかりません。参考程度に見てください、、、
まとめ
デスクトップやノートPC、USBの規格で通信速度が違うことが確認できました。それぞれで性能差はあるもののUSBメモリよりははるかに高速に通信できるので、外付けSSDにOSをインストールして使用したり、大きなファイルのPC間高速移動など使い方の幅は大きく広がりそうです!!
まだ買ってから時間が経っていないので耐久性などはわからないですが、故障したらこの記事を更新しようと思います。更新が無かったら故障してないんだな~と思っておいてください。
この商品以外にも2.5inch SSDに対応したものもありますので、Amazon等で調べてみると面白いですよ!いっぱいあってどれがいいかわからなくなりますが、、、
m.2 SSD対応のエンクロージャー選びで注意してほしいことは、m.2ソケットでも種類がありますので、それを間違えると使えないのでご注意を!!!見分けるヒントは”””Key”””です。最近のm.2 SSDはほとんど”M Key”です。
m.2エンクロージャーにはどのkeyに対応しているかが必ず記載してありますので、自分の使用したいSSDのkeyタイプを調べて探すとよいと思います。